OARETを立ち上げて6年。
やっと少しずつ形になってきた今、私の頭の中にはすでに次のステージの構想があります。
それは「介護を、もっと自然な生活の中に取り戻すこと」です。
介護という言葉には、まだ「特別なこと」というイメージが残っています。
でも私は、本来の介護は“誰かが誰かを想う日常”の延長にあると思っています。
必要なときに、必要なだけ、無理のない形で支え合える社会。
それを地域の中で実現していくことが、OARETの目指す未来です。
私たちの事業は、これからさらに“個別支援”の方向へ進化していきます。
たとえば、訪問型サービスの中に、ちょっとした買い物代行や趣味のサポートなどを取り入れていく。
介護というより“暮らしのサポート”に近い形。
それが結果的に、心身の健康にもつながると信じています。
もうひとつの挑戦は、ICTとAIの活用です。
介護の現場はまだまだ人の手に頼る部分が多いですが、
それをテクノロジーで補い、「人が人らしい関わり」に集中できるようにしたい。
データ管理や見守りシステムなど、テクノロジーが支える部分を増やしていくことで、
現場の負担を減らし、スタッフが“心で関わる時間”を確保できるようにしたいと思っています。
そしてもう一つ。
今後は子育て世代と高齢者が自然に交わるコミュニティづくりにも力を入れていきます。
弊社ではもともと「子どもと一緒に働ける職場づくり」を進めていますが、
それをさらに発展させ、「地域ぐるみの交流の場」にしていきたい。
世代を超えて関われる場所があれば、
子どもにも高齢者にも、そして働く親にも、もっと笑顔が増えると思うのです。
これらの挑戦を通じて、OARETは“介護施設”ではなく、
“人と人がつながるプラットフォーム”になりたいと思っています。
その中心にあるのは、いつも「思いやり」と「工夫」です。
私は、会社を大きくすることよりも、
“誰かの心に残る会社”にしたいと思っています。
スタッフやご利用者様、そのご家族、地域の方々、
関わるすべての人が「あそこがあって良かった」と思える存在に。
それが、OARETが目指す未来です。

